婿養子のメリット&デメリット

婿養子

婿養子という言葉を聞いて、どのようなイメージを抱くでしょうか。

古い慣習だと思う人もいれば、現代社会にはそぐわないと感じる人もいるかもしれません。

しかし、婿養子には実はメリットとデメリットがあり、それぞれの家庭の事情によって選択肢の一つとなり得るのです。

婿養子の真実:メリットとデメリットを徹底比較!

婿養子のメリット

  • 相続権利が増える・・実父母と妻側の父母の両側の相続権を得ることができます
  • 経済面で助かる・・大抵の場合、婿養子をとる家は事業をやっていたり資産家だったりするので経済面では困ることが少ないようです。
  • 気楽でいられる・・(これは条件付きで)自分でいろんな事を決めずに生きていけます。自己顕示欲があまりなくて、他人任せでも大丈夫っていう性格の人なら天国かも。

婿養子のデメリット

  • 実父母、妻側の父母の両方の扶養義務が発生する・・これは相続権が増えることの裏返しですね。
  • 手続きが面倒・・結婚以外にも妻側の両親との養子縁組手続きや苗字を変えるにあたってのもろもろの手続きが必要となります
  • 肩身が狭い・・いろんな決定権が妻側の親にある場合が多いのが一般的。妻側の家に同居の場合、自分の居場所がないと感じる場合も。

結局のところ、婿養子制度はメリットとデメリットを併せ持つ制度であり、一概に良し悪しを判断することはできません。

大切なのは、それぞれの家庭の事情や価値観に合わせて、婿養子という選択肢を検討することです。

婿養子を迎えるかどうかは、家族全員で十分に話し合い、合意形成を図ることが重要となります。

婿養子という言葉に抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、現代社会においても、家族の幸せを追求する上で有効な選択肢の一つとなり得るのです。

婿養子のメリットとデメリットを十分に理解した上で、自分の家庭に合った選択をすることが大切だと言えるでしょう。

家族の絆を深める?婿養子のメリットに隠された落とし穴

家族の絆を深めるために、婿養子という選択肢を検討する人もいるでしょう。

確かに、婿養子には一見魅力的なメリットがあるように思えます。

しかし、その実態は思わぬ落とし穴が隠されているかもしれません。

まず、婿養子になることで、自分の家族との関係性が変化することは避けられません。

実家の家族とは物理的にも心理的にも距離ができ、疎遠になってしまう可能性があります。

一方で、婿先の家族とは新たな関係性を築いていかなければなりません。

これは簡単なことではなく、時間と努力を要する過程です。

また、婿先の家族の期待に応えるプレッシャーも無視できません。

家業を継ぐことを期待されたり、跡取りとしての役割を求められたりすることもあるでしょう。

自分の人生設計とは異なる道を歩まざるを得なくなるかもしれません。

さらに、婿養子という立場は法的にも複雑な問題を孕んでいます。

相続や財産分与などの際に、実子との間で不公平が生じる可能性があります。

トラブルを避けるために、入念な準備と話し合いが不可欠です。

加えて、婿養子という選択は、自分だけでなく配偶者にも大きな影響を与えます。

配偶者は、自分の実家を離れ、婿先の家族と同居することになるのです。

環境の変化に適応できるかどうか、十分に話し合っておく必要があります。

このように、婿養子にはメリットだけでなく、様々な落とし穴が潜んでいます。

家族の絆を深めるために安易に選択するのは危険です。

むしろ、婿養子という形にこだわらず、家族みんなで話し合い、それぞれの幸せを追求していくことが大切ではないでしょうか。

時代とともに家族のあり方は変化しています。

「家」の存続よりも、一人一人の個人の幸福を優先すべき時代になったのかもしれません。

婿養子という選択肢も、その是非を慎重に見極めていく必要があるでしょう。

大切なのは、家族の絆を深めるために何が最善なのかを、家族全員で真剣に考えることです。

形式的な制度に頼るのではなく、お互いを思いやり、尊重し合える関係性を築いていくことが、真の家族の絆につながるのではないでしょうか。

婿養子という選択には、メリットもありますが、同時に多くの落とし穴が隠されています。

家族の将来を左右する大きな決断だからこそ、慎重に検討し、十分に話し合うことが何より大切です。そうすることで、家族みんなが幸せに暮らせる道を見つけられるはずです。

農家に婿養子に入っている友人も「自分の居場所がないのがつらい」と言っていました。仕事が休みの時でも家にいるのが落ち着かないようで他の農家の手伝いをしています(遊びに出かけてばかりというのもマズい様で・・。)

でも、これまで女性が男性の家に嫁に入る場合も同じだったと思います。

が、女性がお嫁に入った場合と決定的に違うのは相続権はないのに夫側の親の老後の面倒を見るのが一般的だと思われていることです。

夫の両親と同居の場合、女性が夫側の親と養子縁組をするパターンは本当に少ないですからね。

(相続権がないのに)夫側の親の老後の面倒をみるのが当たり前に思われているはおかしいなと会計事務所で相続を扱うたびにそう感じていました。

まだまだ日本では男女差別があるんですかね。


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